アドラー心理学 - 馬を水辺に連れいて行くことはできても、水を飲ませることはできない

 

こんにちは!

 

本日も見に来ていただいてありがとうございます!

 

今回は少し前回と似てるような内容を紹介します。

 

みなさんはこのイギリスのことわざを聞いたことがあるでしょうか

 

You can take a horse to the water, but you can't make him drink.

馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。

 

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馬自身、喉が乾いていないのに、水辺に連れて行かれても水は飲まないですよね笑

 

僕自身も、暑い日は飼っている犬に水を飲ませたいのですが、目の前に持って行ってもなかなか飲みません。。

 

ではこの時どうやって水を飲ませればいいのかというと、

 

喉が乾くのを待つ、もしくは喉を乾せる。

 

です。(めっちゃ普通)

 

喉を乾せるっていうと、虐待チックなイメージになりますが、

 

水が飲みたくなるような暑い場所で少し歩いたりすれば水分が欲しくなり飲むようになるかもしれません。後は単純に待つのみ。人間が連れて行かなくても、どこに水があるかさえわかっていれば勝手に水を飲みに行きます。

 

それを人間に置き換えると、例えば自分の子供に、英語を勉強してほしいとなると、少し強制的になって、子供が興味を持たないなど起こる可能性もなくはないです。学校の先生、塾の講師を経験している方はわかるかもしれませんが、

 

勉強が嫌いな生徒は、どれだけ勉強しろと言っても、しません。

 

 

 

でもそれは、

 

馬が水を拒むように、生徒も今は必要ないから、しないのです。

 

僕の塾は、個別指導塾で生徒数が120人ほどいました。

 

団体と違って難しかったのが、他の人と張り合うような刺激が生み出しにくいという点でした。

 

その時あるやる気のない中3の男子生徒と話す機会があり、

 

「勉強して」ではなく、

「なんで勉強しないの?」

 

と聞いてみました。 

 

すると、

 

「している意味がわからないから。」

 

とかえってきました。なんとなく生徒がそう感じてるのは、自分が子供だった時のことを思い出してみるとわかりましたが。

 

日曜に特別に開講した日で、他の生徒もほぼいない状態で二人で真剣に話していたため、

 

不思議とグサッとくるものがありました。

 

こっちが勉強が大切だとわかっているからといって、本人が意味分かってないものをやらせてるのは、講師として本当にいいことなのか?

 

と悲しくなりました。

 

そこで、本人に言った言葉がなんだったか、覚えていませんが、

 

一緒に将来どうなりたいかというのを楽しく考え、妄想しながら、

 

「だったら今勉強したほうが絶対よくない?」

 

と、お互いなり、

 

勉強するようになってくれました。

 

「させる」のではなく「動機づけをする」

 

その時はアドラーを全く知らなかったのですが、先ほどのことわざを知った今思うと、

 

本人に今やってることがどうやって役に立って繋がっていくのかを想像させてあげること

 

が大切なのかなと思いました。

 

僕自身英語を始めた理由が、大学一年生の夏にNYに一人で行った後でした。

 

それまではサッカー、運動バカで、受験も経験したことなく、英語なんて一切できなかった僕が興味を持ったのは、

 

やりたいと思う環境に置かれたから、だと思います。

馬が水を飲みたい、と思うのと同じで。

 

笑ってと言われても笑えないけど、好きな芸人をみれば勝手に笑い、

走りたくない時に走れと言われても、電車が間に合わなさそうであれば走り、

勉強しろと言われてもしないけど、する意味が明確になれば勉強し、

英語に興味はないけど、好きな子が英語しか話せなければ英語を勉強する。

 

アドラーによれば、人は原因でなく目的に沿って行動すると言われています。(目的論)

 

相手の目的を作ってあげることで、その人はそれに向かって行動するでしょう。

 

もちろんアドラー心理学は、考え方の1つなので、例外もあると思いますが。

 

Tatsuya